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テコンドーのトゥル(型)は、テコンドーの根幹を成すものとして最も重要視されており、全部で24種類の型があります。
テコンドーには、立ち方、足技、手技などの基本動作が、全部で約3,200あり、型はこれらの基本動作を組み合わせて構成され、ひとつの流れのある動きを作っています。
また、型は昇級・昇段審査の課題のひとつとなっており、9級で習うチョンジ(天地)から、1段になるまでに9つの型を修得します。最後の型である24番目のトンイル・トゥル(統一の型)は6段の修得課題です。

チョンジ(天地) ・タングン(檀君)  ・トサン(島山) ・ウォニョ(元曉)
ユルゴク(栗谷) ・チュングン(重根) ・テェゲ(退渓) ・ファラン(花郎)
チュンム(忠武)

クヮンゲ(廣開) ・ポウン(圃隠)   ・ケベク(階伯)

チョンジ(天地)

動作数 / 19  修得級・段 / 9級

9級で習う型。コンヌンソ・カウンデチルギ、ナジュンデマッキなどの基本動作が主体のトゥルです。
「天地」は世界の創造あるいは人類の歴史の始まりと解釈されているため、最初に学ぶ型に名づけられた。

タングン(檀君)

動作数 / 21  修得級・段 / 8級

8級で習う型。ニウンチャソギの動作が多数あり、また連続動作もでてきます。
紀元前2333年に朝鮮を建国したと伝説上いわれている始祖、檀君の名にちなんだ。

トサン(鳥山)

動作数 / 24  修得級・段 / 7級

7級で習う型。初めて足技が登場します。基本的な蹴りであるアプチャプシギを学びます。
その全生涯を朝鮮の教育の工場と独立運動に捧げた、安昌浩(アン・チャンホ)の雅号がつけられています。

ウォニョ(元曉)

動作数 / 28  修得級・段 / 6級

6級で習う型。スタンスを変えずに行う連続動作を学びます。重心を低くする動作では上半身が傾かないように軸を保って行うのがコツです。
西暦686年新羅の王朝に仏教を初めて伝えた高僧、元暁の名前がつけられています。

ユルゴク(栗谷)

動作数 / 38  修得級・段 / 5級

5級で習得するこの型には、蹴りの直後に行う攻撃技を学びます。
蹴り技に続いて攻撃するときは、特にバランスを保つように注意する。
李退渓とともに朝鮮儒学の双璧をなす儒学者、リ・イ氏の事です。東方の聖人と呼ばれた氏の字(あざな)からつけられました。

チュングン(重根)

動作数 / 32  修得級・段 / 4級

4級で習得するこの型は、ゆっくりと行う動作と早く行う動作が組み合わせれていて、動作に合わせた呼吸法を学びます。
朝鮮の独立の為に闘った民族の英雄、安重根の名にちなんでつけられました。

テェゲ(退渓)

動作数 / 37  修得級・段 / 3級

3級で習得するこの型には、 跳ぶ動作があり、跳んだ後にバランスを崩さないように安定したバランス感覚を養います。
朝鮮儒学の最高峰であるり・ファン氏の別名、李退渓の名にちなんでつけられました。

ファラン(花郎)

動作数 / 29  修得級・段 / 2級

2級で習得するこの型には、攻撃動作が多く、テンポが速いため、リズム良く動作を行う。
新羅王朝時代の青年貴族の軍団で、三国統合の原動力の一つとなった花郎徒(ファランド)の名にちなんでつけられました。

チュンム(忠武)

動作数 / 30  修得級・段 / 1級

1級で習得するこの型には、跳び蹴りや空中での方向転換など、高度な動作が登場します。
李朝の海軍提督、李瞬臣(リ・スンシン)将軍の諡号(しごう)。

クヮンゲ(廣開)

動作数 / 39  修得級・段 / 1段

高句麗王朝最強の王、廣開土王(クヮンゲトワン)の名にちなんだ。トゥルの演武線(土)は、国土の拡張と失地の回復を表している。39の動作は、彼の治世が39年間にわたったことを示すものである。

ポウン(圃隠)

動作数 / 36  修得級・段 / 1段

高麗末期の有名な詩人でもある文臣、鄭夢周(チュン・モンジュ)の雅号。演武線は高麗王朝後期の王と国に対する彼の変わらぬ忠誠心を表している。

ケベク(階伯)

動作数 / 44  修得級・段 / 1段

百済王朝末期の偉大な将軍、階伯(ケベク)の名にちなんだ。演武線は、彼の厳正な軍規を表している。